2011-02-21

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 何だか書かずにはいられなかったから書きます。今、本当に歴史的な出来事が世界で起きているのだと日々感じている。チュニジアとエジプトの革命で政権がひっくり返り、他のアラブ諸国でもジャスミン革命が起きている。昨日はついに中国でもジャスミン革命の火種がつき始めた。
 ベルリンの壁が壊され、ソ連が崩壊し、天安門事件が起きた時代に生まれた平成っ子は、資本主義が当たり前の時代に育ち、普及したインターネットやSNSを使いこなし、日々グローバル化する社会を呑気に生きてきた。恋人にふられて作ったfacebookが、まさか革命のきっかけになるだなんて当時のザッカーバーグは考えていなかったでしょう。
 だけどこれだけインターネットが普及した社会で、様々な人が当たり前のように地球の裏側の国の情勢を知ることができるようになった。国が包囲網を張ろうと何しようと、wikileaksやanonymousのような組織がサイバー攻撃で抜け穴を作ることを可能にした。それが結果として正しいことなのかそうでないのかはまだわからない。アサンジがヒーローなのかテロリストなのか分からないように。
 話がそれたけど、とにかく、言論の自由がなく、人権が侵害されるような国があってはならない。それを皆が共有できる時代になったということなのではないか。今までは思っていても口に出せなかった思いをインターネットを通して世界中の人と共有することが可能になった。そして、その悲惨さを知ることができるようになり、独裁政権をひっくり返せるまでになった。本当にすごいことだと思う。
 ただ、ひとつ難しいことは、リ-ダー的な先導者がいないということ。今のチュニジアでも、エジプトでも、様々な利害がぶつかり合って収拾がついていない。革命が起きても、国が混乱したままでは意味がない。強力なリーダーがいないことがインターネット革命の難しさだとクーリエにも書いてあった。革命によって、市民にとっての幸せがもたらされますようにと願いたい。
 これから中国がどうなるのかわからないけど、とにかく革命の犠牲者が出ないことを願いたい。昨日、中国での抗議に参加した人が、「この国には人権も法治も自由に話す権利もない。警察は好き放題、市民を拘束する。これが中国の実態だ。」と大声で叫んでいたという記事を見た。今、中国はインターネットを遮断し、ネット管理を進めている。民主化運動の活動家たちも連行されたり外出禁止命令を要求されている。しかし、チュニジアとエジプトの革命の際にも協力したanonymousが中国作戦を開始したようだ。多分、どんなに政府が情報遮断を行おうと、今の時代、不可能なのではないだろうか。
 本当に、歴史的な時代になるのではないかと思う。なんだかあまりにもこれが言いたくて書いてしまった。平和ボケした日本で生きる私が、何か出来るわけではないが、少なくとも、世界で起きているこの大革命を見守り、そこからさまざまなものを感じ取る必要があるのではないかと思う。





xoxo....

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